CIIDでのSummer School最終週、5週間デザインスクールで勉強したまとめ

CIID 5th week

長いようで短かったサマースクールの最終週。今週は “Prototype to Provoke” ということでプロトタイプを作ることをメインにしたDesign Thinkingのクラス。これまでのクラスでもPrototypeは何回か作ったけれども今回はより時間をかけることで、プロトタイプがどのように問題解決に役立つのか深く理解できたと思います。

そういえばDesign Thinkingって何だっけ??

サマースクールが始まって第1週目に少し触れたかもしれませんが、自分自身も初心に返ったつもりでもう一度、Design Thinkingって何だったか考えてみる。定義 Design thinking : a human-centered approach to innovation that draws from the designer’s toolkit to integrate the needs of people, the possibilities of technology, and the requirements for business success. ってことで、問題解決には色々なアプローチがあるけれどDesign thinkingのアプローチはPeople (Desirability)を出発点といて物事を考えていくもの。ちなみに Businessが出発点だったら恐らく Viability、TechnologyだったらFeasibilityが論点になってくると思う。そして、Design Thinking の問題解決プロセスはだいたい決まっていて、
Research ⇨ Synthesize ⇨ Ideate ⇨ Prototype ⇨ Test の流れ。サマースクールで学んでいる5週間はこのプロセスを中心にプログラムが進んで行ったので、ようやくDesign Thinking の要領がつかめた気がします。

一週間の流れ

今週は2日目から5日目までPrototype作りでした〜
1日目:毎週恒例だが、”Prototype to Provoke”の説明からのスタート。 コンセプトとしては、話ずらい状況や議論しずいトピックについてどのようにアプローチすればよいのか、Prototypeを作る。今週も講師が Ideo 出身ということもあり教えている内容は似通ったものだが、このクラスはPrototypeにFocusしているのでリサーチやディスカッションよりも何か物を作ることを大切にしている。Prototypeがあるとすぐにアイディアをプレゼンしたり、ディスカッションをより意味のあるものにできるので、ぜひ身につけて帰りたい!午後からは実際にお題が与えられてプロトタイプを作ってみる。自分たちのチームは、Celebrate / Abriviate being Aloneというテーマ。ターゲットは街中にいる今時の若者で、一人になりたい時もあれば誰かと話したい時もある。そこで例えばショッピングモールなどで、一人になれる空間を作ってそれを他の人にコンタクトする方法、またランチを誰かと一緒に食べたい場合にはそれを他の人に伝える方法を考えた。モールにバッチみたいなものがあって、それを手に取るとセンサーが作動して他の人の携帯電話にお知らせが。。その人の場所と何をしたいかが伝えられる。一人になりたい場合には、プライベートなスペースがライトによってデザインされ、ランチを一緒にしたいときは他の人がジョインしやすい空間を作る。このようなモールのコンセプトを教室に簡単に作ってみる。 このようにPrototypeを作っている間にも考えがより深まっていって、さらにいいアイディアが思い浮かぶ。やはり手を動かして何かやっている方が人間クリエイティブになれるのかも。笑
2日目:今日は午前中に昨日作ったプロトタイプの発表、そしてお昼前からFinal Presentationに向けてGroup Work開始。Group Workのお題は Create a Product or Service that facilitates human genetic modification for performance purposes である。Genetic Modificationという難しいトピックでいかにうまく様々か角度からフィードバックをもってPrototypeを進化させていくのかが、Group Workの一番の醍醐味だと理解している。そのため、Discussion (Problemの発見やidea出し)には時間をかけずに、とにかくideaが出たらPrototypeを作ってフィードバックをもらう。このサイクルを3回くらい回して最後のPrototypeを作る。前回までのクラスはPrototypeを作ってフィードバックをもらう時間がなかったが、今回はテーマがPrototypeなので同じことを毎週やっているようでも違うところに焦点があったているので面白い。僕らのチームはGenetic Modificationをすることで言語を学ぶことが簡単になる(赤ちゃんのような脳の柔らかさに戻る)一方、それと引き換えに自分のスキルを一つ犠牲にしなければならない、というidea。今日はPrototypeを作って一度講師からフィードバックをもらった。明日の午前中にCPHの街中でinterviewしてフィードバックをもらうという予定。。英語が心配なので、ちゃんとインタビューの準備をします。Teamは、自分含めて3人で他2人はイタリア人。一人はUKで修士の勉強をしている学生(英語は結構うまくて助かる)、もう一人は40くらいの既婚者(イタリア人は日本人同様、英語はあまりうまくない)。2人とも非常に親日でやりやすいが、イタリア人なのでのんびりなところと、集中力が切れたらすぐに態度に出てしまうし、若干不機嫌になるときが。。笑
3日目:午前中はインタビューへ向けてCPHの観光スポットへ!といっても観光客とビジネスパーソンが半々くらい。9:00くらいからインタビューを開始したがこの時間は主にビジネスパーソンしかおらず、皆忙しそうでなかなかインタビューに答えてもらえず。。インタビューできたとしてもわずかな時間のみ。10:00過ぎくらいから徐々に観光客も増え始めインタビューの成功確率も上がっていく。それにしてもチームメイトのイタリア人のお二人は本当にオープンで誰にでも話しかけることができて心強い。自分は英語の壁 + 人見知りという性格からなかなか自分から話しかけることはできず。肝心のインタビューだが、Genetic modificationをして言語習得能力をあげたいかと質問したところ半分以上がYesと答えたが、それ以外は主に倫理に反するという理由からNo。続いて Genetic Modificationの副作用として何か自分のスキルを諦めなければいけないというと、半分以上の人がやはりModificationしたくないと答えた。自分の力で長い時間をかけて獲得した能力を一生失うのはやはり誰にとっても嫌なもの。最後に自分の子供に同じことをした場合にどう思うか尋ねたところ(子供の言語能力をあげる代わりに、何か一つの能力を奪う)、全員が反対。これは子供(自分以外)の人生に関わる選択は本人がすべきで自分がすべきではないという理由がほとんど。自分の人生は自分で決める、というポリシーはみんな持っているようだ。 気づきとして、英語圏の人はあまり言語獲得に積極的でないことがわかった。やはり英語を話せることで不自由しないことが要因であるとおもう。あと、Genetic Modificationというあまり話したくないことでも、Prototypeがあると本人は真剣に考えてくれて積極的に議論してくれた。Prototypeの効力を実感。午後はこのインタビューから得たQuotesをもとにブレインストーミングして、どこようなPrototypeが一番Provocativeになるか(一番、人々に対してGenetic Modificationを積極的に考える機会を与えることができるか)を議論。 キーワードしては、何かを一生諦めなければならない、という恐怖とModificationから得られる効果のバランスであるという結論にいた。これをうまく表現できる 2min 程度のVideoのあらすじを作成。 午後のブレインストーミングは何度も行き詰まりチームメイト皆フラストレーションを感じながら考えていたが、最後まで粘り強く考えたおかげでいいストーリーができた。
4日目:昨日の続きでFinal Presentationの準備。昨日作成した台本をもとに午前中はビデオ作り。チームメンバー全員今までActorになったことがないので、練習しては何度も撮り直して何とか2 minちょっとのビデオを作成。内容は、主人公が初めてアメリカにきた時に英語が話せず、周りの会話についていけないところから始まる。この時にGenetic Modificationにより言語を1つマスターできるツールの存在を思い出す。しかし、このツールは自分のBest skillを失うという副作用を含んでいる・・悩んだ末飲むことを決意。英語で会話ができるようになったものの文字を書けなくなっていることが判明。ツールを使ったことを後悔するも、実はこれで良かったんじゃないかという気持ちもあり、、ここでVideo終了。 このような終わり方をしたのは、Genetic Modificaitionが正でも悪でもないという印象を視聴者に残して、色々と考える余地を与えたかったから。要するにVideoをよりProvocativeにするためである。このvideoを午後にクラスメイト・講師と共有しフィードバックをもらう。内容を微調整したもののあらすじは同じで何とかVideo完成。イタリア人のオープンな感情表現に助けられて結構いいビデオができたと思う。あしたのFinal Presentaion に期待!
5日目:Final Presentation。今日は最終週なのでメインプレゼンターを努めさせてもらいました。下手な英語を聞いてくださった皆様、ありがとう!!

イタリア人のチームメイト

教室に作ったプロトタイプの一部

ひたすら Post it…

全然うまくいかなかった街中インタビュー

拙い英語でプレゼン

Summer Schoolを終えて

最初の1週間目が終わった後は、クラスのみんなに何も貢献できず英語も大変で本当にあと4週間も頑張れるのか不安だったし、全部のクラスをやり遂げる自信もなかったけれど、なんとかクラスのみんなや講師のおかげで終えることができました!無事 Summer School at CIID 終了!!
最大の学びはDesign Thinkingの流れを何度も繰り返し体に染み込ませたこと。Research ⇨ Synthesize ⇨ Ideate ⇨ Prototype ⇨ Test は単純に見えて大変で、それぞれのステップで何度もつまづきチームメイト間でも摩擦が生まれ議論になったことも多々あったけれども、うまく行かないことが今はよかったと振り返る。 日本でアドバイザーやっていた時ももちろんチーム内で意見が食い違うことがあったけれど、何となくうまく落ち着く。みんな同じようなバックグラウンドで日本人だから空気を読みながらうまくこなしていく。Summer SchoolはバックグラウンドがDesign系の人が多いが、様々な人がいて国籍も全く違うので、意見が合わない時にまとめようとするのは本当に大変。そして、自分の拙い英語ではそれは出来なかった(恐らく日本語でも無理だと思う)。。
どこに行ってもそうだけど、色々な人に出会ってそれぞれの考え方を学ぶことは自分が最も大切にしていることの一つ。普通に働いていて、そしてビジネススクールにいくだけでは決して会えなかったような人たちと5週間も一緒にプロジェクトやったことは自分の貴重な経験になっていくはず!!
コペンハーゲンにこの期間滞在したことも貴重な経験。恐らく世界でももっともSustanableな町だと思う。United Nationでサマースクールをやっていたことも影響するけれど、かなりの人が SDG (Sustanable Development Goals) を意識していて実践している。SDGの一環でもある自転車大国という意味では群を抜いて進んでいる町だと思う。5週間毎日自転車で通学していたが、コペンハーゲン全体がBicycle-friendlyな町であることを体験できて本当によかった。20万円くらいしたロードバイクを日本から持ってきたけれど、コペンハーゲンでの経験で20万円のもとがとれた気がするくらい素晴らしい経験だった!!

 

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