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日本酒がバルセロナで普及しない理由!? ヨーロッパで日本酒ビジネスを考えてみる

日本酒がバルセロナで普及しない理由!? ヨーロッパで日本酒ビジネスを考えてみる

バルセロナで日本酒を広めることをテーマにいろいろ1年生の時から考えております。笑 学校の先輩たちもこの課題を考えて、それをテーマにしたプロジェクトをしたりイベントを開催したりと手を打っていますが、ここバルセロナではなかなか普及しない。自分としても自国のお酒がもっとみんなに飲んでもらえることは嬉しいし、その手助けをしたいと思っている。そこで、なぜ日本酒をヨーロッパ、特にバルセロナで広めることが難しいのか少しまとめてみたいと思います。

ハードル① 競合(ワイン)

ヨーロッパには最強のライバルがいる、ワインである。日本酒と比較して値段・品質はヨーロッパにおいてワインが圧勝だと思う。ヨーロッパに入ってくるほとんどの日本酒は日本ではその辺のスーパーで見かけるような銘柄だし、何より輸送コストの影響で値段もかなり高い。その点、ワインは現地で作られているので高品質のものが日本では絶対にありえないような値段で手に入る。よっぽどの強い動機がない限り日本酒を酒屋で手に取ることはないという結論に至ってしまうのだ。この点、日本の酒蔵がいい地酒を輸送することを支援することはできるけれど、もうけを出すにはこちらのワインに匹敵する値段で提供することは難しい。もっと日本酒を広めるには政府が補助金を出すとか何とか手を打って欲しいと思う。

ハードル② 知識がない

最初の難関は日本酒そのものの知識ないこと。よくわからないなので飲まないのはもちろん。僕らがワインを楽しむためにワインの勉強をするように彼らにも日本酒そのもののことをもっとよく知ってもらわないといけない。そして次の課題が日本酒の楽しみ方という知識がかけていることだ。特にどのような料理と合わせて楽しむのかということ。ヨーロッパの人たちは料理ごとにどのワインを合わせればいいか知っている。お酒は料理とセットで楽しむものなのでここが欠けていると致命的なのだ。もちろんヨーロッパでも日本酒がPopularになっている都市もある、パリ・ロンドンだ。この二つは日本食ブームがかなり前から起こっていて日本食についの知識をかなり持っているので、それに合わせた日本酒の楽しみ方も知っている。そう考えると、まずは日本食をもっと広めることも大切なのかもしれない。

ハードル③ 道具がない

料理を楽しむ上で欠かせないのが食器であり、ドリンクを楽しむ上で欠かせないのがグラス。ワイングラスなししてワインは楽しめないし、お猪口無しにして日本酒は楽しめない。もし日本酒の知識を知っていて楽しみ方を知っていても、いざ飲もうとした時にお猪口がないと十分に楽しめない。それがハードルになって日本酒を飲まない。日本酒はたまにヨーロッパの酒屋で見かけることがあるけれど、お猪口を売っている店は本当に稀。かなり些細な論点ではあるものの重要なマーケティングの一つだと思う。

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