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公認会計士試験 vs 海外MBA どっちが難しい(どっちが役に立つ)!??

公認会計士 vs 海外MBA どちらが難しい(どっちが役に立つ)!??

三大国家試験の一つである公認会計士試験とMBAトップ校に合格するにはどちらが難しいか!?? 多少気になる疑問ですが、完全な個人的意見を少しばかり書いてみました。

勉強時間 CPA >> MBA

公認会計士試験の方が勉強している時間は長かったと思います。大学1~2年のほとんどを公認会計士試験の勉強に費やしていた一方(最後の1年弱は朝7時すぎに予備校に行き夜9時くらいに帰る感じ)、MBA受験は仕事と両立させなければならないため、どうしても1日平均3時間程度しか時間が作れない。 その分、MBA受験の方が長期戦になりがちだと思いますが、それでも公認会計士試験の方が長い時間勉強していたと思います。

受かりやすさ MBA >>> CPA (MBAの方がきつい)

公認会計士試験は短答式試験(選択式)・論文式試験(記述式)の2回のみ。テストで点数取れるか取れないかそれで終わり。一方、MBA受験はテストの他に様々な要素が絡み合ってきます。ざっと思いつく要素をあげると、TOEFL(テスト)・GMAT(テスト)・職歴・社費or私費(奨学金の有無)・Essay・Interview・推薦状・出身大学・GPA・その他海外での経験等、、かなりの要素が絡み合うため、MBA受験を志してスタートする時点で結構な要素が決まってしまっています。過去に戻って変えられないことが多い点でMBAのTop Schoolに合格することは結構きつい。。
また、公認会計士試験は勉強方法が確立されていて、どこか大手の塾に通ってきちんと勉強すればかなりの確率で合格が見えてきます。一方でMBA試験は、帰国子女の場合・そうでない場合 / 会社で頻繁に英語を使う・使わない場合等、バックグラウンドで勉強のアプローチも異なり、また受験の進め方も受験生個人でブログで調べてみたり先輩から聞いたりと、手探りでやっている方が多い。この教材をやれば合格できます、みたいな分かりやすい合格ルートが存在しないこともMBA受験が難しいと言われる所以と思います。

準備費用 (純ドメを想定) MBA >> CPA

MBAの方が準備費用は高いです。CPAは大手の塾(TAC)などのコースに通ってそれを淡々と続けていけば、そんなに追加料金は発生せず合格することができます(100万円弱くらい)。一方、MBA受験は勉強の仕方が確立されておらず迷いながら勉強する、さらに受験プロセスもTOEFL・GMAT・エッセイ・インタービューと各フェーズに分かれているため、それぞれで結構な費用が発生します。効率的に受験を終わらせることができればいいのですがなかなかそうはいかないもの。そのため、純ドメの受験生は300万円くらいは最低覚悟して受験勉強に望むことをお勧めします。

精神的苦痛 MBA >>>>> CPA

個人的には、MBA受験の方がきつかったです。公認会計士試験の受験生の多くは学生であったり、会社を退職して勉強に専念しているため、自分との戦いで完結できます。一方、MBA受験は仕事との両立が大前提になるため、仕事量をマネジメントしながら、勉強しなければならない。今まで100%の力で仕事をやってきたにも関わらず、そのコミットメントができない。なんとなく誰かに迷惑がかかってしまっている状況になります。また、タフな仕事の後、勉強をしなければならない状況が2~3年続くことを鑑みてもMBA受験の方がきつかったと言わざるを得ません。

取得後のキャリアアップ MBA ??? CPA

クライテリアによってかなり違い定量的に判断できないことですが、定性的にコメントしておきます。CPAは3大国家資格の一つ。なので、日本の公認会計士は社会的な認知度も高い。となると就職する際に非常に有利です。企業側も日本の公認会計士なら最低限何ができるかわかるので安心して採用できます。補足ですが、CPを取得した場合、キャリアパスとして圧倒的に人気なのが監査法人です。CPAを取得したのだからまずCPAと思われている方がほとんどで自分もその一人。まとめると、CPAは社会的認知度が高くCPA関連の仕事(監査法人・経理など)であればかなりキャリアアップできると思われます。一方のMBAですが、社会的認知度はCPAに比べると劣ると思います。そして企業側もMBAを取得して具体的に何ができるのか、あまりイメージできていなこともありやや不安。しかし、大手グローバル企業(コンサル・投資銀行・Tech・製薬会社)はMBAをたくさん採用しています。そして、何より大きいのはMBAを通じて他の業種または他のロケーション(日本以外)に就職するチャンスが広がること。まとめると、MBAは一部の企業を除いて社会的認知度は高くはないものの、他の業種・ロケーションへのキャリアチェンジの可能性が広がるものだと思っています。

MBA・CPAでキャリアを歩んでいる人の雰囲気 MBA >>CPA

CPAの方からお話すると、CPAに合格した人や監査法人で働いている人は非常に真面目な方が多いです。真面目で几帳面に仕事をする堅実タイプの人が多く職人気質な感じ。ネガティブな面ではあまり社交性のない人も中にはいるということ。CPA受験の性質上、筆記試験のみで公認会計士になれるためその人のキャラクターまでははかることは無いというのが理由です。一方、MBAホルダーの方は社交的な方が多く話し上手な方がほとんどです。これも受験の性質上の問題もあり、MBAはエッセイやインタビューもプロセスの一環であるため、学校にいい雰囲気をもたらしそうな受験生を選ぶためです。あとは、柔軟でユニークな性格をお持ちの方も多い印象を受けます。結論としては、どちらが優秀とかは無いけれど、個人的にはMBAコミュニティーの方が一緒にいて楽しいし、いい刺激をもらえます。

人生におけるインパクト(価値観) MBA >>>>> CPA

CPAは日本人でなんとなく同じような性格を持った人が集まったHomogeneousな集団になりがちで、合格してからも人生観で大きな影響を受けることはあまりなかったような気がします。一方のMBAですが、バックグラウンドも国籍も全く違う各国代表と2年間過ごすため、人生観や価値観に対して非常に大きな影響を受けます。日本人のMBA同級生だけでも、官僚・日銀・大手商社・金融マン・コンサルタント・大手メーカー・スタートアップ・起業家など多様なバックグラウンドの方々と仲良くなるため、それだけでも価値観が変わることがあると思います。

以上、完全に個人的な意見ですが、MBAを検討されている方々(特に公認会計士のみなさま)の参考になればと思います。個人的に相談等あれば、公認会計士もしくはMBAを受験しようか迷っている人は以下のリンクからご相談ください!

https://lin.ee/yrYh2LZ2

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